篠田神社 傾いている木の伐採・8m材での出荷 [京都府綾部市]
- 場 所:
- 京都府綾部市
- 内 容:
- 寺社林の整備、傾いている木の伐採
- 依 頼:
- 神社
- 施 業:
- 2023年
篠田神社様より、傾いているヒノキの伐採と、社周りの森林整備をご依頼いただきました。
傾いているとはいえ、まっすぐに育ったヒノキ。
今回は元玉(根本側)を、8メートルで出荷することになりました。
(下の写真、チェンソーの下側)
雨よりも風が心配。
林業や特殊伐採では、風が強くなればなるほど、危険になります。
クレーンも揺れるし、スタッフが乗るスパイダーリフト(高所作業車)もゆらゆら揺れます。
早朝はものすごい暴風だったので心配しましたが、作業の間は少し収まってくれました。
8メートルで伐ることは珍しいです。
一番多いのは3〜4メートル。
建築用材として製材所が扱いやすかったり、トラックに乗せやすかったりする長さです。
時々、6メートルも需要がありますが、8メートルは現場から運び出すのも大変。
国産材の小さな木材市場では、あまりお目にかかりません。
今回、懇意にさせていただいている木材市場の担当者さんがわざわざお越しくださり、施業前に立木の状態で吟味。
節や曲がりなどをチェックし、迷いつつも、最終的に
「8メートルで伐ってください」
となりました。
伐った断面がどんな表情をしているのか。
チェンソー担当、クレーン技術者さん、運搬担当、現場リーダー、会長、部長。
みんなに緊張が走ります。
目が詰まっている年輪。
一年で一筋の年輪。
その年輪を数えると、樹齢が分かります。
生長が遅い木ほど、ギュッと詰まった年輪になります。
ギュッと詰まってキレイな間隔の年輪をもつ木は、硬くて丈夫な木として付加価値が付きます。
すぐ生長する楠やメタセコイヤよりスギ。スギよりヒノキ。
今回のヒノキは、年輪の目が詰まっていて、カミナリに打たれた形跡も無く、とてもキレイな表情をしていました。
無事に木材市場に出荷でき、ほっとしています。
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創業明治35年以来、当社で扱えない木はありません。
受け継いできた経験と技術を活かし、新しい機械や最新技術を取り入れながら、ありとあらゆる手段で支障木を解決します。
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