[開催報告] 林業に特化した救急講習会

~ 山にはすぐ救急車が来られない ~

林業は危険と隣り合わせ。
全産業のなかでも、労働災害の発生率がケタ違いに高いです。

✴︎令和6年のデータ/林野庁HPより

そのうえ、山の中では携帯電波が届かなかったり、救急隊員がすぐに駆けつけられなかったりします。

林業スタッフたちは、日頃からチームプレーで安全第一の森林整備を行っています。
救命救急講習もそれぞれ受けていますが、「林業によくあるケース」を想定した内容を全員で一緒に受けるのは、今回が初めてでした。


もしものときに「自分たちで仲間の命を守る」ため、救急隊員が到着するまでの初動が大切です。

おりしも、今春、福知山市、福知山地方森林組合様、そして当社 伊東木材株式会社は、福知山市における『循環型森林整備推進協定』を締結したところです(協定の詳細はこちら)。
安全対策訓練を行うことで、より持続可能な林業につながります。

今回、当社が発起人となり、市消防本部様のご協力のもと、
福知山地方森林組合様、京都府中丹広域振興局様、福知山市様と合同で『林業に特化した救急講習会』を開催しました。

消防本部の小林有紗係長を講師に、蜂刺されによるアナフィラキシー、出血・打撲、熱中症など、林業現場で起こりうるケースを想定して実践的な救命処置を学びました。

 

「知ってる」「分かってる」と思っていても、時代とともに変わっていたり、
「え!そう対応した方がいいんだ!」と目から鱗だったり。とっさには動けなかったり。

参加者の皆さまからは

「他団体の取り組みや意見が知れた」
「林業に特化した内容でとても分かりやすかった」
「2〜3年に1回は続けたい」「毎年してほしい」

といった声が多く寄せられました。

 


危険な現場に立ってくれているスタッフが
・どんな対応に不安を感じているのか
・どんな点を強化したいと思っているのか
各団体の経営層や行政職員の方々にも伝わる、とても良い機会になったと思います。

講師を務めてくださった消防署の小林係長、関係機関の皆さま、そして参加者の皆さま、本当にありがとうございました。