林業用語辞典 vol.10 【 測量 】
林業用語辞典 vol.10
【 測量 】 [ そくりょう]
山の周囲や面積をはかる「周囲測量」と、伐った木を搬出する重機が入るための道をつけるための「作業道測量」がある。
以前はコンパス等を使って手作業で測量していたが、近年ではGPSを使った測量が行われる。
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伊東木材さんで1ヶ月間インターンシップをしている山口です。
京都府立林業大学校に通っています。
初めてブログを投稿させていただきます。
今回は、実際に作業を行った測量についてお話します。
山の木を伐る作業に入る前には、測量を行います。
自社林でも、他の山主さんから委託を受けて施業を行う山でも、どちらも測量をします。
測量を行うことで、作業の範囲と山の境界を確定させて、隣の山主さんが所有している木を伐らないようにしています。
周囲測量では、山の境界を地形図で確認し、境界に生えている木に目印のテープを巻きながら、全体の面積を測ります。
測量はテープを巻いた場所で、GPSを受信して、地図データに落とし込みます。
山の境界は、スギとヒノキといった、植えられている樹種の違いや、木の年齢(樹齢)によっても判別できます。
(同じ種類・同じ樹齢の木でも、手入れの有無による生育状況の違いでも隣の山主さんとの境界が分かるそうですが、私には分かりませんでした。)
また、伐った木を搬出する重機が入るための道をつけるための測量も行います。
道を崩れにくくするために、水が流れている場所は極力避ける、勾配がきつくならないように比較的緩やかな場所を選ぶ、といったことを考えながら、道をつけるところに目印をつけておきます。
道をつけるための測量は、川根さんと一緒に行いました。
川根さんは、
「ここに道があれば、ここまでの範囲の木を搬出することができる」
など、完成形を頭に描きながら山を歩かれていて、プロは凄いなと思いました。
どんな道ができていくのか、とても楽しみです。