天岩戸神社 参道沿いの危険木の伐採・剪定 [京都府福知山市大江町]
- 場 所:
- 京都府福知山市大江町
- 内 容:
- 神社の参道沿いの危険木伐採・剪定
- 依 頼:
- 自治会
- 施 業:
- 2023年
天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)。
垂らされたチェーンをたぐって岩を登らないと参拝できない、奥京都の映えスポットです。
元伊勢三社の一つとして、積雪シーズン以外は観光客が絶えません。
奇岩。清流。古木。
渓谷をはさんだ向かい側は、足を踏み入れてはならないとされているご神体山です。
自然保護区に指定されていて、参道脇や崖に生えている木々から枝葉が参道に覆いかぶさっています。
去年、(幸い被害はありませんでしたが)、大きな枝が参道に枯れ落ちたとのこと。
参拝客の安全確保のため、参道沿いや本殿周り一帯の手入れについて、自治会様からご依頼いただきました。
ところが。
特別保護地区ということで、府の管轄部署から「木を伐ってはならない」という指示が入りました。
「自然保護や巨木維持」と「人の安全確保」。
林業や特殊伐採においては、この意見相違がたびたび、関係各所から出てきます。
もちろん、自然保護は大切です。
しかし、観光スポットとして自治体等も率先して観光客を集める一方で、万が一、何か起こった時の責任は誰が取ることになるのか。
不安な気持ちをぬぐえない自治会様のサポートに入り、イトモクも何度も何度も府や市と協議し、現地確認を重ねました。
その結果、なんとか、
「全く伐ってはならない」から
「必要最低限の危険木、十数本の剪定や伐採にとどめること」
となり、お正月の参拝客が激増する前に施業できることになりました。
しかし、残す木々や枝葉の合間をぬって崖を降りたり、吊り伐りをしなくてはならなくなったため、当初の一帯整備より難易度はググッと高くならざるを得ませんでした。
〜 上から降りるか、下から登るか 〜
天岩戸神社の崖の木の手入れ。
参拝客の頭上を覆う危険木を取り除いていきました。
いつもは下から樹上に向かってクライミングしますが、今回は、上から下へも崖をくだります。
道中の道路や橋にも配慮する必要があることから、通常より時間がかかりましたが、なんとか無事に施業を終えることができました。
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創業明治35年以来、当社で扱えない木はありません。
受け継いできた経験と技術を活かし、新しい機械や最新技術を取り入れながら、ありとあらゆる手段で支障木を解決します。