福知山市と協定締結! [循環型森林整備推進協定]
森林整備をスピードアップ!
創業120年以上の森林施業の歴史をもつ当社は、令和7年3月26日、福知山市 様との間で『循環型森林整備の推進に関する協定』を締結いたしました。
福知山地方森林組合 様とともに、地元林業業者として官民一体となって循環型森林整備に取り組みます。
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人工林整備の現状と課題
全国的な傾向と同じく、福知山市内でも人工林整備が遅れています。
戦後、日本の山々は資源を使い果たし、多くの山が禿山となった時代がありました。
次世代のために先人たちが植えた杉ヒノキが、木材として使うための適齢期を迎えているのですが、木材価格の低迷を受け、手入れも行き届いてないなか、山に放置されたままになっています。

(当社が間伐施業する前の某自治会様の山の写真)
人工林は人の手で植えられているため、放置されると問題が発生します。
例えば、木々が太りすぎると使い勝手が悪くなり、売り先が見つからなかったり、価格が下がることがあります。
また、家の敷地と違って山の境界線は難しく、世代交代によって隣接する山主様との境界が分からなくなるという課題もあります。
つまり、今行動しなければ、せっかく植えられた木々が使いづらくなるだけでなく、頻発する土砂崩れや洪水のリスク軽減のためにも人工林の整備が急務です。
効率的な森林整備のために
(山での測量の様子)
私たち林業事業体は、山主様との境界線の確認、隣接する山主様への確認、周りの山主様への声掛け、集約化、合意形成など、多岐にわたる手間を惜しまず取り組んではいますが、そのやり取りに時間が費やされ、一体的に効率よく施業することがなかなか思うように進みません。
(当社による自治会様での森林整備説明会のイメージ photo AC から写真利用)
今回、福知山市様のご協力により、地域への声かけや、森林整備の意義説明、境界確認などを市が率先して行ってくださることになりました。
地域の方が安心して施業を任せられるよう、市から斡旋される林業事業体には、府の認定を受けているなどの一定の条件があります。現時点では、当社と福知山地方森林組合様の2社がこれに該当します。
地域とともに未来を育む
(当社の昭和初期の施業写真)
明治時代の創業以来、当社は福知山市で地域に根差した森林整備を続けてきました。
令和の今、森林整備は貴重な地域資源を循環させるだけでなく、地球環境や防災、さらには、花粉症をやわらげることにもつながります。
これまで培ってきた当社のノウハウを活かし、利用期を迎えた市内の人工林において、「伐って、使っ て、植えて、育てる」というサイクルを適切に回していくために、市や他の林業業者様と協力・連携してまいります。
山をお持ちの方へのお願い
森林整備にご興味のある山主様は、ぜひ、当社または福知山市 様 にお問い合わせください。