林業家としての判断

個人宅様のそばに生えている危険なスギを伐採させていただきました。

当初のお打ち合わせでは、ご負担額を少なくするために、その場に伐採した杉を置いておく予定でご依頼主様とご契約していました。

が、伐ってみたら、年輪が密に詰まっていて樹齢100年以上!
材木としては良材です。


現場に置きっぱなしにするのか。
それとも、木材市場に出品するか。


伐った木を出すのに手間(経費)のかかる現場だったので、ただ当社の利益のことだけを考えると、「出荷せずにその場に置いておく」という判断になります。

が、林業家としては「こんな良材を使わずに、ただ朽ち果てさせてしまうなんて」と、とても勿体なく思ってしまいます。

今回は、林業家としての判断を選んで、木を使ってもらうべく出荷することにしました。
次の日には芯が真っ黒になってしまったので、木材市場での評価額が下がってしまうかもしれませんが、強度的には問題ない良材です。

※芯の黒さは水分量の多さが原因。
乾燥に時間がかかるだけで、材としての強度は何の問題も無いです。
※年輪が密だと強度は抜群です。